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強固なコーポレート・アイデンティティが未来を切り開く

急速に変化する現代のビジネス環境において、なぜ、強いコーポレート・アイデンティティの確立が重要視されているのでしょうか?

それは結局のところ表層的であり、直接的には企業の成長に寄与しないのではないか?

ブランド・アイデンティティ戦略は、予算が潤沢にある大企業の執るべき戦略であって中小企業には関係ないのでは?といった疑問もあります。

現代のビジネス環境において強いコーポレート・アイデンティティが必要ないくつかの理由と、その果たす役割などを事例を紹介してます。

目次

ブランド認知度の向上

コーポレート・アイデンティティの有無や強弱は、顧客が企業を選択する直接的な決定要因ではないが、潜在的な顧客との信頼関係や信用を確立する上で重要な役割を果たすことができます。

強いコーポレート・アイデンティティは、競合他社との差別化を図り、企業の価値観、使命、ブランド個性をマーケットに直接伝えることが出来ます。

現代は、モノやサービスが満ち溢れ、マーケットはまさに過密状態でモノやサービスの販売機会を心待ちにしています。

例えば、個人でも数時間Gmailの受信ボックスを見なければ、途端にセール情報、お得情報という名の売り込みメールが所狭しと占拠してしまいます。

B2Bにおいても、相見積もりサイトに案件登録した途端にPRメールで埋め尽くされます。

そのようなマーケットにおいても、強いコーポレート・アイデンティティを持つことは自社のビジネスを際立たせ、ブランド認知度を高めることに役立ちます。

明確に定義されたブランド・アイデンティティは、顧客との感情的な結びつきを創出し、ブランドを覚えてもらうことが出来ます。覚えてもらって認知されなければ商売は始まりません。

私が所属した外資系企業も業界に鎮座する巨人に勝つため、事業領域を絞り、ブランドデザインやメッセージを刷新し、業界で独自のコーポレート・アイデンティティを際立たせ実績を積み重ねてきた経験があります。

企業、組織、コーポレート・アイデンティティとしてのブランドの確立は、実は中小企業ほど重要な戦略だと身を持って体感しています。

三方との信頼構築に寄与する

明確で一貫性のあるコーポレート・アイデンティティは、顧客、従業員、社会との信頼関係を築くことにも貢献します。

一貫したアイデンティティを持つ企業は、信頼性が高く、プロフェッショナルであり、ブランドにコミットしていることを示すことが出来ます。

目指す理想形は、売り手良し、買い手良し、世間良しの三方よし。

多くの人は「お金」以外の何か(社会貢献、達成感、チームワーク成就、自己肯定感など)を求めているから「お金」以外の報酬で目の前の対象に一生懸命に働いているんだと思います。

その傾向は、これから社会に出る又はここ数年社会に出て仕事をし始めた、これから社会を創っていく若い世代の方が顕著だと思います。

コーポレート・アイデンティティとは何もラグジュアリーブランドのように豪華で派手なブランドロゴを作ることではない。

顧客と社会にどのような価値を提供する会社、組織であることを示すブランドコミットメントを示すことこそがコーポレート・アイデンティティ。

それは顧客との約束、従業員との約束という意味でも大事なメッセージです。

競合他社に勝る差別化要素として

過密しているマーケットにおいて自社を何かによって際立たせ、尖らせ、顧客を惹きつけなければ商売が始まらないように、顧客も混雑しているマーケットにおいて何らかの価値を基準に際立たせ、尖らせなければ、ネットによって常時接続されたビジネス環境において「日本企業であり長年のお付き合いだから」だけでは付加価値を生み出すことは出来ません。

すなわち、マーケットは10年前と比べ、より他とは違うもの、他とは違う価値を求めています。

その一つのアプローチとして、ユニークなコーポレート・アイデンティティは、ビジネスを競合他社から差別化することが出来ます。個性的なブランド・アイデンティティ戦略は、競合他社で溢れるマーケットにおいてビジネスを際立たせることが出来ます。

「旧モデルより10%も燃費が良く、新型サスペンションによって路面追従性が向上し、乗り心地も向上した素晴らしいクルマです」

「地球を持続可能な惑星とするため化石燃料を使わず太陽光発電によって充電され、自動運転によって人間は煩わしい運転から解放され、目的地まで創造的なことに時間を使えます」

どちらの方がが心に響くでしょうか?

分かっちゃいるけど、そんな時間と予算はない

それぞれの時代によって顧客へ響くメッセージは変化します。

「いつかはクラウン」では、もう届かない、響かないのです。

コーポレート・アイデンティティも時代に合わせて適用、アダプトしなければ陳腐化され時代錯誤の遺産となってしまいます。

時代のニーズ、トレンド、人々の関心事にフォーカスしていく。

顧客との感情的なつながりを創り出し、ブランドロイヤリティを育むことで、長期的な関係性を構築し、新たなご紹介をいただける可能性だってあるかもしれません。

中小零細企業であっても、強力なブランド・アイデンティティやメッセージを持つことで、競合他社との差別化を図り、顧客の心に忘れられない印象を与えることが出来ます。

むしろ、中小零細企業であるからこそ、大企業のような資本や人的リソースがないことが多いため、強力なメッセージ性を持ったコーポレート・アイデンティティを持つことはより重要ではないでしょうか。

でも、社内にはそのような人材は居ないし、事業を回すことにフォーカスする社長にそのようなことを考える時間がなければ、大手デザイン事務所に依頼する予算もない。

WAKOH&CO.では、他社との違い、差別化を生み出すあるがままの会社の個性を観察、洞察し、違いを認識し言語化します。

そして共有し、起こすべきアクションアイテムを一緒に創出し、コーポレート・アイデンティティの背骨を浮き彫りにします。

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この記事を書いた人

K.Komatsuのアバター K.Komatsu Creative Director

WAKOH & CO. 代表取締役
各企業や個人が持つ独自の強みと核心(DNA)を活かし、絶えず変化する世界の中で価値を創造します。和を以て、理想の実現へと導く伴走者として、企業の成長をサポートします。

オートメーション産業、IT産業、アパレル産業におけるセールス、マーケティング、コンテンツ・クリエイションの豊富な経験と実績を持ち、多角的な視点からビジネスの成功を支援します。

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